嫌いな古文を好きになるためのブログ

古文の文法や単語をわかりやすく解説。たまに読んだ本の紹介もします。

副詞の呼応とは?出題頻度も高い「え-打消」

 副詞と打消語などをセットで使うことで決まった訳をするのが副詞の呼応。覚えているだけできれいな現代語訳が完成する。そして出題頻度も高い。これは覚えない理由がないね!しっかりと覚えていこう。

 

 

え-打消 → ~できない

 

 

 

 

例 

  え 戦は ぬ なり

 

① 「え」の後ろに「打消」を表す語がないか見る。

  

  戦は → ハ行 四段活用 未然形(/ひ/ふ/ふ/へ/へ)

  ぬ → 打消し ず 連体形(ず・ざら/ず・ざり/ず/・ざる/ね・ざれ/ざれ)

  ※ 未然形+ぬ → 打消  連用形+ぬ → 完了

  なり → 断定 なり 終止形(なら/なり・に/なり/なる/ねれ/なれ)

 

② 打消があるから「~できない」で訳す。

 

  訳 戦うことはできないのである。

 

 

ポイント 

 後ろに打消を表す語がないかを探すだけの簡単なお仕事。あれば「~できない」と訳してあげよう。

 「え」の後ろに打消がない場合は「うまく」と訳す。正直なところ問題になっているのを見たことがないので、覚える必要性はほとんどない(出てきたらごめん…)。