嫌いな古文を好きになるためのブログ

古文の文法や単語をわかりやすく解説。たまに読んだ本の紹介もします。

2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧

【古文】実は注意が必要!?「いと」の使い方

メジャーな単語だからと侮るなかれ。 いろんな意味があるし、出題頻度もそこそこ高い。 特に副詞の呼応の問題がよく出る! いと(副詞) → とても、本当に、(下に打消語を伴って)たいして、それほど~ない 例 いとしもなきことばなり。(宇治拾遺物語) い…

【古文】必須単語「あつし」の意味を覚えよう!

定番中の定番! この単語を知らずして古文を語ることはできない! それほど出題頻度は高い! あつし(篤し) → (形容詞 シク活用)病気が重い 例 常はあつしうおはしますを (増鏡) あつしう → 形容詞 シク活用 連用形 ウ音便 おはします → (サ行 四段活…

【古文】実践問題 2014年センター試験 源氏物語

問 次の文の解釈として正しいものを選べ。 いかさまにしてこのなめげさを見じ (源氏物語 夕霧の巻) ① いかなる手段を用いても私はみじめな目にあうまい ② どうすれば私への失礼な態度を見ずにすむだろう ③ どうしてこの冷淡な振る舞いを見ていられよう ④ …

【古文】助動詞「す・さす・しむ」の使い方を解説

使役尊敬の助動詞「す・さす・しむ」はとにかくよく出る。 特に「す」! サ変と勘違いしやすいのでしっかりと見抜けるようにしよう。 「す」 【活用】 せ/せ/す/する/すれ/せよ 【接続】 四段、ナ変、ラ変の未然形 【意味】 使役(~させる) 尊敬(~…

【古文】覚えて損はなし!反実仮想 「ましかば-まし」

古文の問題の定番と言ったら反実仮想。 空欄補充問題なんかでよく見かけるよね。 覚えといて損はない! ましかば・ませば・せば - まし → (もし)~だったら・・・だろうに 例 やがてかけ籠らましかば、口惜しからまし。(徒然草) やがて → (副詞)その…

【古文】実践問題 2019年九州大学 ひとりごち

問 傍線部を現代語に訳せ。(2019年 九州大学 文系) ある人、女郎花の移ろへるを見て、今が盛りならんなどと言ひて見けり。(ひとりごち) 【解答】 移ろへ → (ハ行 四段活用 已然形)色が変わる、色があせる、衰える、花や葉が散る、時が過ぎる、心変わり…

願望の終助詞をマスターしよう!「しか・てしか・にしか・てしかな(てしがな)・にしかな(にしがな)」

終助詞をしっかりとおさえていなければ、現代語訳の文末が締まってこない。 助動詞や単語の意味が優先され、助詞は後回しにされがちだ。 他と並行してしっかりと覚えよう! しか・てしか・にしか・てしかな(てしがな)・にしかな(にしがな) → (願望)~…

【古文】実践問題 2015年センター試験 夢の通い路物語

問 次の文の解釈として最も適当なものを、①~⑤の内から選べ。(2015年センター試験) 御こころざしのになきさまになりまさる(夢の通い路物語) ① 帝の愛情がこの上なく深くなっていく ② 帝の御寵愛がいっそう分不相応になっていく ③ 帝のお気持ちがいよいよ…

【古典】格助詞「の・が」 同格・実践問題編

問 現代語訳しなさい。 いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めき給ふありけり。(源氏物語) いと → (下に打消語を伴って)それほど、たいして~ない やむごとなき → (形容詞 ク活用 連体形)重大である、高貴だ、格別である 際 → (読み方は「き…

【古文・古典】格助詞「の・が」 同格編

格助詞「の・が」の中で、同格は一番出題されやすいといっても過言ではない。 その形をしっかりと覚え、現代語訳できるようになろう。 格助詞「の」「が」 【意味】 主格(~が) 連体格(~の) 同格(~で) 準体格(~のもの) 連用格(~のように) ※ 連…

【古文】名詞「手」の意味を覚えよう!

名詞の意味ってすごく多いからめんどくさいよね。 でも覚えないと仕方ない。 妥協して一つだけ覚えても合うかわからない。 複数あるものはしっかりと全部覚えよう。 手 → 筆跡、文字、所作、腕前、手段、方法、手傷、方角、手下、人手、など 例 姫君の御手こ…

【古文・古典】「こそ-已然形」の逆接用法を覚えよう!

ノーマルの係り結びは、基礎の段階でよく出題されるが、入試レベルになってくるとあまり出題されない。 その中でも、「こそ-已然形、」の用法は「なむの識別」に次いで出題されやすい。 必ず覚えておこう。 重要 こそ-已然形+「、」 → 逆接(~けれども、…

東野圭吾「クスノキの番人」

人に勧められたのでクスノキの番人 (実業之日本社文庫)を読んでみました。 小説読んだの何年ぶりだろうか。 東野圭吾のことは名前くらいしか知らない。 あと、福山雅治のドラマ「ガリレオ」だったけ?それくらいの知識。 で、クスノキの番人も殺人事件が起こ…

古典の重要な動詞「聞こゆ」の意味と用法

「聞こゆ」も非常に意味を間違えやすい動詞だ。 出題頻度も非常に高い。 速攻で覚えてしまおう。 聞こゆ(ヤ行 下二段活用 え/え/ゆ/ゆる/ゆれ/えよ) → 聞こえる、世間で評判になる、理解される、(言ふの謙譲語)申し上げる、(動詞の連用形に付いて…

【古文・古典】副助詞「さへ」の意味や使い方をわかりやすく解説!

「さへ」は現代語でも「~さえ」と使うので間違えやすい副助詞だ。 特に特別な使い方もないのでしっかりと意味だけ覚えて現代語訳できるようになろう。 重要 さへ → (副助詞)~まで、~までも

【古文・古典】格助詞「の・が」の使い方 準体格編

「の」「が」が出てこない文章なんてない。 必ず出てくるということは、問題にもなりやすいということだ。 しかも古文の「の」「が」は意味が多い。 格助詞「の」「が」を判別できるようになろう。 今回は準体格をみてみよう。 重要 格助詞「の」「が」 【意…

文中で頻出する助動詞「つ・ぬ」の使い方と注意点

完了・強意の助動詞「つ・ぬ」はかなり出題頻度が高い。 しかも文中にたくさん出てくる! ここをマスターすれば現代語訳もかなりきれいになってくる。 しっかりと覚えよう。 「つ」 【活用】 て/て/つ/つる/つれ/てよ 【接続】 連用形 【意味】 完了(…

騙されやすい単語の意味を理解しよう!「ののしる」

この単語はとても騙されやすい! 出題者からしたら問題として使いやすい単語ですね。 しっかりと意味をおさえよう! ののしる → 大声で騒ぐ、高い評判が立つ、勢力が盛んである 例 この世にののしり給ふ光源氏 (源氏物語) ののしる → ラ行 四段活用 連用形…

大谷義夫「1日1万歩を歩き続けなさいー医者が教える医学的に正しいウォーキング」

今回は 1日1万歩を続けなさい――医者が教える医学的に正しいウォーキング を読んでみました。 大谷義夫さんは、テレビでよく見る医者ですね。 読んだ感想は、まぁとにかくくどい! 言い方を変えると、医学的な根拠に基づいて論理的に解説しているとでも言う…

【古文・古典】単語を覚えよう!形容動詞「あからさまなり」

形容動詞は、形容詞同様抜き出し問題が出題されることがある。 その単語が形容動詞であることを覚えていなければ抜き出すことは困難だ。 しっかりと覚えよう。 基本覚えるだけなんだが、連用形だけは注意が必要だ! 重要 あからさまなり → (形容動詞 ナリ活…

【古文】形容詞の語幹用法をマスターしよう!「AをBみ」

形容詞の語幹用法は覚えている人が少ないイメージ。 レベルとしては高い方だと思います。 覚えていればズバッと訳がきれいに決まるので、まだ覚えていない人はさっそく覚えよう。 A を B み → AがBので ※ A=名詞 ※ B=形容詞の語幹 例 牡鹿ふす夏野の草の道…