嫌いな古文を好きになるためのブログ

古文の文法や単語をわかりやすく解説。たまに読んだ本の紹介もします。

【古文】願望の終助詞「ばや」徹底解説!

終助詞が大事であることは何度も言っている通り。

願望の終助詞は何種類もあるから出題頻度も高い。

すべて覚えて終助詞を完全攻略しよう!

 

 

 

 

未然形 + ばや → (終助詞・自己願望)~たい、~たいものだ

 

 

 

 

  「ここに我が親を据ゑ奉りて、拾ひ出でむ木の実をもまづ参らせばや」(宇津保物語)

 

 

 

   据ゑ → (ワ行 下二段活用 連用形)置く、地位につける、妻として迎える

 

   奉り → (ラ行 四段活用 未然形)動詞の連用形に接続しているから謙譲の補助動詞 ~申し上げる

 

   む → (婉曲 む 連体形) ~ような

 

halusann.hatenablog.com

 

   まづ → (副詞)はじめに、さきに、ともかくも、実に

 

   参らせ → (サ行 下二段活用 未然形)動詞の連用形に接続していないから謙譲の本動詞 差し上げる、献上する

 

   ばや → 願望の終助詞 ~たい

 

 

 

   訳 ここに自分の親を置き申し上げて、拾い出すような木の実をもさきに差し上げたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

ポイント

意味を覚えるだけの簡単なお仕事。

個人的に「ばや」は特に出題頻度が高いイメージ。

いろんなところで使われている。

完璧に覚えてばっちり現代語訳しよう!

 

 

【古文】実践問題 共通テスト 2021年 栄花物語

問 次の解釈として最も適当なものを選べ。

 

  えまねびやらず

 

 

   ① 信じてあげることができない

   ② かつて経験したことがない

   ③ とても真似のしようがない

   ④ 表現しつくすことはできない  

   ⑤ 決して忘れることはできない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【解答】

  え-ず(打消) → ~できない

  

halusann.hatenablog.com

 

  まねび → (バ行 四段活用 連用形)まねをする、見聞きしたことをそのまま人に語る、勉強する

 

  やら → ラ行 四段活用 未然形(動詞の連用形のにつく。また、下に打消語がくることが多い)~しきる、すっかり~する

 

  

  まず、「え-打消」の訳から①、④、⑤に絞る。「まねぶ」と「やる」の意味から④をチョイスする。

  「まねぶ」の意味が「表現する」に変わっててわからないときは、「やる」の意味で判断するとわかりやすい。「~しきる」は「~しつくす」と同じであることは誰でも気づくだろう。

 

 

  訳 見聞きしたことをそのまま人に語りつくすことはできない。

 

                                                                                                               解答 ④

 

 

 

 

 

ポイント

共通テストの問題は単語や文法で二択か三択に絞ることができる。

残った選択肢は意外としょぼいことが多く選びやすい。

古文のこういった問題で時間をかせぎ、論説文の問題に時間を使おう!

 

【古文】「なむ」の識別を完璧にしよう! 完了強意「な」+推量意志「む」

「なむ」は終助詞と係助詞以外にも「な」+「む」がある。

実はこの形が一番試験に出てくる。

今日は見分け方を覚えよう!

 

 

 

連用形 + なむ → 完了・強意の助動詞「ぬ」の未然形「な」+推量・意志などの助動詞「む」

 

  ※ 訳は「きっと~だろう」が定番。「む」が推量以外のときはそれに応じて「~だろう」の部分をかえてく。例えば意志だった場合は「きっと~よう」になる。

 

  ※ 強意の訳は「きっと」にしているが、合わないときは「必ず、まさに」など副詞的な訳をしていこう。

 

 

 

 

  さる所にては、身もいたづらになりなむ。(堤中納言物語

 

 

 

  いたづらに → (形容動詞 ナリ活用 連用形)役に立たない、はかない、暇だ

   ※ 「自分の身がはかなくなる」で「死ぬ」と考える。

 

  なり → (連用形+「なり」は動詞)ラ行 四段活用 連用形 ~になる

 

  な → (連用形に接続しているから)強意 む 未然形

 

  む → 推量 む 終止形

 

 

  訳 そのようなところでは、自分の身もきっと死んでしまうだろう。

 

 

 

 

 

 

 

ポイント

接続を見るだけの簡単なお仕事。

ただし、未然形と連用形が同じ形のものがある。

そうなったら現代語訳をして判断するしかない。

終助詞「なむ」の願望の訳がいいのか、「な」+「む」の訳がいいのか当てはめて考えよう!

終助詞「なむ」もあわせてみておこう!

↓ ↓ ↓

halusann.hatenablog.com

 

【古文】隠れ打消し表現に注意!接続助詞「で」

打消しといえば助動詞「ず」を想像すると思うが、実は接続助詞にも打消し表現がある。

知らない人は要注意だ!

 

 

 

未然形 + で → 接続助詞 ~ないで

 

 

 

 

  物も言はで頬杖をつきて、いみじう嘆かしげに思ひたり。(竹取物語

 

 

 

 

   言は → ハ行 四段活用 未然形

 

   で → 接続助詞 ~ないで

 

   頬杖(つらづゑ) → ほおづえ

 

  

 

  訳 何も言わないでほおづえをついて、とても嘆かわしく思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

ポイント

接続を覚えるだけの簡単なお仕事。

打消し表現は知らないと真逆に現代語訳してしまうことになるので、しっかりと覚えておこう。

【古文】その「なむ」は係助詞ではない! 終助詞「なむ」

係り結びで有名な「なむ」だけど、係助詞以外もあるのは有名。

今日はその中でも終助詞を勉強しよう!

簡単に見分けがつくのでしっかりと覚えよう!

 

 

 

未然形 + なむ → (終助詞 他者願望) ~してほしいなあ

 

 

 

 

例 

  糸鹿の山の桜花散らずあらなむ。(万葉集

 

 

  あら → ラ変 未然形

 

  なむ → 未然形に接続しているので終助詞

 

 

 

 

  訳 糸鹿の山の桜の花は散らないでほしいなあ。

 

 

 

 

 

 

 

ポイント

接続を判断するだけの簡単なお仕事。

ただし、未然形と連用形が同じ形の場合注意が必要だ。

その場合は訳をして判断するしかない。

困ったときは結局現代語訳するしかない!

【古文】その「に」は接続助詞?格助詞?

「に」って接続助詞もあるし格助詞もあるし助動詞もあるしでかなり厄介。

でもしっかりと判別できるので安心してくれ!

今回は接続助詞「に」の判別方法を覚えよう!

 

 

 

 

連体形 + 「に」 +「、」 → 接続助詞 (順接確定条件)~ので、~ところ、~と (逆接確定条件)~のに、~けれども、~のだが

  ※ この形でほぼいけるが、訳してみて合わないときは他を考える。古文に100%はない!

 

 

 

  夜昼待ち給ふに、年越ゆるまで音もせず。(竹取物語

 

 

 

  給ふ → ハ行 四段活用 連体形

   ※ 四段活用は終止形、連体形が同型だが、終止形接続の「に」がないので連体形。

 

  に → 連体形 + 「に」 +「、」 の形になっているから接続助詞。

 

 

 

   訳 昼も夜もお待ちになるけれども、翌年になるまで連絡もない。

 

 

 

 

 

 

 

ポイント

形を覚えるだけの簡単なお仕事。

ただし、接続助詞「に」は、順接と逆接があるので、文脈からどちらを使うか判断しないといけない。

正確な現代語訳をするためにも接続助詞をしっかりと覚えよう!

【古文】形容詞は徹底的に暗記だ!「こころもとなし」

単語はコツコツと覚えていこう。

今日も形容詞!

毎日の積み重ねが大事!

 

 

 

こころもとなし → (形容詞 ク活用)不安だ、気がかりだ、待ち遠しい、じれったい、はっきりしない

 

 

 

 

例 

  いみじくこころもとなきままに、(更級日記

 

 

  ままに → (形式名詞+格助詞「に」)~にまかせて、~に従って、~の通りに、~ので、~やいなや

 

 

 

  訳 たいそう気がかりなので

 

 

 

 

 

 

 

 

ポイント

意味を覚えるだけの簡単なお仕事。

1つの単語にたくさん意味があるのをめんどくさがって一つしか覚えないのはだめだからね!

結局後から必要になって」ぜんぶ覚えるはめになる!

最初からしっかりと全部覚えておこう!