助動詞は古文の一丁目一番地。助動詞の判別ができないと訳が正確にできない。単語と同様に訳をするうえで助動詞は欠かせません。つまり問題にもなりやすいということです。さっさと暗記してしまいましょう。
断定の助動詞 「なり」
【活用】 なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ
【接続】 体言・連体形
【意味】 断定(~である)存在(~にいる、~にある)
例
知ら ず と いらふる なり。
① 直前の活用形を調べる。
いらふる → ハ行 下二段活用 連体形(へ/へ/ふ/ふる/ふれ/へよ)
② 連体形に接続するから断定「なり」
訳 知らないと答えるのである。
ポイント
直前の活用形を調べるだけの簡単なお仕事。直前が体言のときは見るだけの超簡単なお仕事。簡単なくせに出題頻度はめちゃくちゃ高い。さっさとおぼえてラッキー問題にしてしまおう。
注意したいことは、「なり」には断定の助動詞の他に、伝聞推定の助動詞「なり」と動詞の「なり」がある。この識別が少し厄介である。「なり」の識別についてはまた改めて記事にするのでそれを見てくれ。
動詞や伝聞推定の「なり」については以下を見てくれ。