嫌いな古文を好きになるためのブログ

古文の文法や単語をわかりやすく解説。たまに読んだ本の紹介もします。

文中で頻出する助動詞「つ・ぬ」の使い方と注意点

完了・強意の助動詞「つ・ぬ」はかなり出題頻度が高い。

しかも文中にたくさん出てくる!

ここをマスターすれば現代語訳もかなりきれいになってくる。

しっかりと覚えよう。

 

 

「つ」

【活用】 て/て/つ/つる/つれ/てよ

【接続】 連用形

【意味】 完了(~てしまう、~てしまった、~た)強意(きっと、必ず、など)

 

「ぬ」

【活用】 な/に/ぬ/ぬる/ぬれ/ね

【接続】 連用形

【意味】 完了(~てしまう、~てしまった、~た)強意(きっと、必ず、など)

 

※ 強意の意味になるときは、下に推量の助動詞がくることが多い。

※ 「にき・にけり・にたり」の「に」は完了強意。

※ 「つ」の未然形・連用形は接続助詞の「て」と間違えやすい。「てむ・てき・てけり」の形は完了強意と覚える。

 

 

例 

  そのこと果てば、(徒然草

 

 果て → タ行 下二段活用 連用形(て/て/つ/つる/つれ/てよ)

 な → 完了強意「ぬ」未然形

 ば → 接続助詞(順接仮定条件 ~ならば)

 

 

 訳 そのことが終わってしまったならば、

 

 

 

 

 

ポイント 

 基本的には直前の活用を見るだけの簡単なお仕事。

 ただし、未然形と連用形は「て・つ・に・ぬ」と一文字だから見落としがち。品詞分解するときに気をつけること。