完了・強意の助動詞「つ・ぬ」はかなり出題頻度が高い。
しかも文中にたくさん出てくる!
ここをマスターすれば現代語訳もかなりきれいになってくる。
しっかりと覚えよう。
「つ」
【活用】 て/て/つ/つる/つれ/てよ
【接続】 連用形
【意味】 完了(~てしまう、~てしまった、~た)強意(きっと、必ず、など)
「ぬ」
【活用】 な/に/ぬ/ぬる/ぬれ/ね
【接続】 連用形
【意味】 完了(~てしまう、~てしまった、~た)強意(きっと、必ず、など)
※ 強意の意味になるときは、下に推量の助動詞がくることが多い。
※ 「にき・にけり・にたり」の「に」は完了強意。
※ 「つ」の未然形・連用形は接続助詞の「て」と間違えやすい。「てむ・てき・てけり」の形は完了強意と覚える。
例
そのこと果てなば、(徒然草)
果て → タ行 下二段活用 連用形(て/て/つ/つる/つれ/てよ)
な → 完了強意「ぬ」未然形
ば → 接続助詞(順接仮定条件 ~ならば)
訳 そのことが終わってしまったならば、
ポイント
基本的には直前の活用を見るだけの簡単なお仕事。
ただし、未然形と連用形は「て・つ・に・ぬ」と一文字だから見落としがち。品詞分解するときに気をつけること。