「の」「が」が出てこない文章なんてない。
必ず出てくるということは、問題にもなりやすいということだ。
しかも古文の「の」「が」は意味が多い。
格助詞「の」「が」を判別できるようになろう。
今回は準体格をみてみよう。
重要
格助詞「の」「が」
【意味】
主格(~が) 連体格(~の) 同格(~で) 準体格(~のもの) 連用格(~のように)
※ 連用格は「の」のみの用法。
※ 連体格(連体修飾格)は下に体言がくる。
※ 同格の形は「体言+の・・・連体形」 連体形の後には「を・に・が」がくることが多い。 訳すときは体言を連体形の後にも補って訳す。
例
四条大納言のはめでたく、(宇治拾遺物語)
品詞分解
四条大納言 →名詞
の → 格助詞 準体格
※ 基本的には訳を当てはめてみて判断。今回は準体格(~のもの)がいい。
直訳すると「四条大納言のものはすばらしく、」となるが、「もの」の部分は文脈から何かを考え訳しなおす。ちなみに今回は前後を書いていないのでわからないが、実際は「歌」の話をしている場面だから、「歌」と訳す。
めでたく → (形容詞 ク活用 連用形)すばらしい
※ 「、」の直前は連用形。
現代語訳
四条大納言の歌はすばらしく、
ポイント
意味をすべて覚えて訳すだけの簡単なお仕事。
準体格は、「もの」の訳を考えないといけないので、何の話をしている場面なのかを見てしっかりと訳そう。間違っても「~のもの」のまま訳すんじゃないぞ!