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【古典・古文】竹取物語 天の羽衣 その四 (品詞分解 現代語訳)

竹取物語・天の羽衣」第四回です。

特に難しい所もないので軽く現代語訳をしていこう。

 

 

 

本文

「ここにおはするかぐや姫は、重き病をし給へば、え出でおはしますまじ。」と申せば、その返り事はなくて、屋の上に飛ぶ車を寄せて、「いぜ、かぐや姫、きたなき所に、いかでか久しくおはせむ。」と言ふ。

 

 

 

品詞分解

ここ → (代名詞)ここ

に → (格助詞)~に

おはする → (サ行変格活用 連体形 尊敬語)いらっしゃる、おありになる

かぐや姫 → 名詞

は → 係助詞

重き → 形容詞 ク活用 連体形

病 → 名詞

を → (格助詞)~を

し → サ行変格活用 連用形

給へ → (ハ行 四段活用 已然形 尊敬語 補助動詞)お~になる、~なさる

ば → (接続助詞 順接確定条件)~ので、~ところ、~と

え → 副詞 注1

出で → ダ行 下二段活用 連用形

おはします → (サ行 四段活用 終止形 尊敬語 補助動詞)~で(て)いらっしゃる

まじ → (打消推量 まじ 終止形)~ないだろう 

と → (格助詞)~と

申せ → (サ行 四段活用 已然形 謙譲語)申し上げる

ば → (接続助詞 順接確定条件)~ので、~ところ、~と

その → (代名詞「そ」+格助詞「の」)その

返り事 → (名詞)返事

は → 係助詞

なく → 形容詞 ク活用 連用形

て →(接続助詞)~て

屋(や) → (名詞)屋根、家

の → (格助詞 連体格)~の

上 → 名詞

に → (格助詞)~に

飛ぶ → バ行 四段活用 連体形 

車 → 名詞

を → (格助詞)~を

寄せ → サ行 下二段活用 連用形

て → (接続助詞)~て

いざ → (感動詞)さあ、さて

かぐや姫 → 名詞

きたなき → (形容詞 ク活用 連体形)けがれている、汚れている卑、劣だ

所 → 名詞

に → (格助詞)~に

いかで → (副詞)疑問・反語 

か → 係助詞

久しく → (形容詞 ク活用 連用形)長く、久しい

おはせ → (サ行変格活用 未然形 尊敬語)いらっしゃる、おありになる

む → 推量 む 連体形 注2

と → (格助詞)~と

言ふ → ハ行 四段活用 終止形

 

注1 「え+打消」で「~できない」という意味になる。「え」は下にくる打消語と呼応する。これを副詞の呼応と言う。
注2 文末だが、係助詞「か」の結びで連体形になっている。「ぞ・なむ・や・か」は連体形で、「こそ」は已然形で文を終える。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
品詞分解

「ここにいらっしゃるかぐや姫は、重い病気をお患いになっているので、出ていらっしゃることはできないだろう。」と申し上げると、その返事はなくて、屋根の上に飛ぶ車を寄せて、「さあ、かぐや姫、けがれた所に、どうして長くいらっしゃるのだろうか。」と言う。

 

竹取物語 天の羽衣 その一・二・三・五」はこちら↓ ↓ ↓

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