嫌いな古文を好きになるためのブログ

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【古典・古文】竹取物語 天の羽衣 その一 (品詞分解 現代語訳)

今回は、有名な竹取物語の天の羽衣を一部抜粋して現代語訳していく。

その第一回目です。

長くなると記事を書くのがきついのでいくつかに分けて書いていきます(笑)

 

 

 

 

本文

立てる人どもは、装束の清らなること物にも似ず。飛ぶ車一つ具したり。羅蓋さしたり。その中に、王とおぼしき人、家に、「みやつこまろ、まうで来。」と言ふに、猛く思ひつるみやつこまろも、物に酔ひたる心地して、うつぶしに伏せり。

 

 

 

品詞分解

立て → タ行 四段活用 已然形

る → 存続 り 連体形 

人 → 名詞

ども → (接尾語)複数を表す

は → 係助詞

装束 → 名詞

の (格助詞 主格)~が

清らなる → (形容動詞 ナリ活用 連体形)清らかで美しい

こと → 名詞

物にも似ず → (名詞「物」+格助詞「に」+係助詞「も」+ナ行 上一段活用  未然形「に」+打消 ず 終止形「ず」)他に比べるものがない、たとえようがない

飛ぶ → バ行 四段活用 連体形

車 → 名詞

一つ → 名詞

具し → (サ行変格活用 連用形)連れていく、従える、伴う、一緒に行く、連れ添う

たり → (存続 たり 終止形)~ている 

羅蓋(らがい) → (名詞)貴人がさす薄絹を張った柄の長い傘

を → (格助詞)~を

さし → サ行 四段活用 連用形

たり → (存続 たり 終止形)~ている

その → (代名詞「そ」+格助詞「の」)その

中  → 名詞

に → (格助詞)~に

王 → 名詞

と → (格助詞)~と

おぼしき → (形容詞 シク活用 連体形)思われる、見受けられる

人 → 名詞

家 → 名詞

に → (格助詞)~に

みやつこまろ → (名詞)竹取の翁の名前

まうで来 → (カ行変格活用 命令形 謙譲語)参上する、うかがう

と → 格助詞

言ふ → ハ行 四段活用 連体形

に → (接続助詞 順接確定条件)~ので、~ところ、~と

猛く → (形容詞 ク活用 連用形)力が強い、勢いがある、勇ましい、気が強い

思ひ → ハ行 四段活用 連用形

つる → (完了 つ 連体形)~てしまう、~てしまった、~た

みやつこまろ → 名詞

も → 係助詞

物 → 名詞

に → (格助詞)~に

酔ひ → ハ行 四段活用 連用形

たる → 完了 たり 連体形

心地 → 名詞

し → サ行変格活用 連用形

て → (接続助詞)~て

うつぶし → (名詞)うつぶせ

に → (格助詞)~に

伏せ → サ行 四段活用 連用形

たり → (完了 たり 終止形)~てしまう、~てしまった、~た

 

注 「e + ら・り・る・れ」は完了・存続の「り」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現代語訳

立っている人たちは、装束が美しいことは他に比べるものがない。飛ぶ車を一台従えている。羅蓋をさしている。その中に、王と思われる人が、家に向かって、「みやつこまろ、参上しなさい」と言うと、勇ましく思っていたみやつこまろも、何かに酔った気持ちがして、うつぶせに伏してしまった。

 

 

竹取物語 天の羽衣 その二~八」はこちら↓ ↓ ↓

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