助動詞は古文を訳すうえで大事な要素の一つ。しらないときちんと訳ができないので活用、接続、意味、訳をしっかりと覚えておこう。
ぬ → 活用(な/に/ぬ/ぬる/ぬれ/ね) ・ 接続 連用形(上が連用形になっている) ・ 意味 完了(~てしまう、~てしまった、~た)、強意(きっと、必ず、など)
例 「に」を文法的に説明せよ。
袖 を 引き 放ち て 逃げ られ に けり
① 「に」の直前の語の活用形を調べる。
られ → 尊敬の助動詞「らる」の連用形(られ/られ/らる/らるる/らるれ/られよ)
※ 未然形と連用形が同型だが、未然形接続の「に」がないから連用形。
② 訳をする。(基本的に完了なんでまずは完了で訳をする)
訳 袖を引き放ってお逃げになってしまった。
重要 上記のようにやるのが普通なんだが、実は完了・強意の「に」にはわかりやすい形がある。それを覚えておこう。
「にき」「にけり」「にたり」の「に」は完了・強意「ぬ」の連用形「に」
これを学生時代、当時の代々木ゼミナールの吉野啓介先生に教わったときには感動しました!
ポイント
直前の語の活用形を調べるだけの簡単なお仕事。
完了・強意の「に」に関しては決まった形があるので楽勝。(ただし、めったに出てこないがひっかけもあるので、形で判断+活用も見ること)
完了・強意はめちゃくちゃよく出てくるので優先的に覚えよう。
助動詞は判別できるだけでは意味がない。決まった訳をしっかりと覚えておこう。