嫌いな古文を好きになるためのブログ

古文の文法や単語をわかりやすく解説。たまに読んだ本の紹介もします。

古典の重要な動詞「聞こゆ」の意味と用法

「聞こゆ」も非常に意味を間違えやすい動詞だ。

出題頻度も非常に高い。

速攻で覚えてしまおう。

 

 

聞こゆ(ヤ行 下二段活用 え/え/ゆ/ゆる/ゆれ/えよ) → 聞こえる、世間で評判になる、理解される、(言ふの謙譲語)申し上げる、(動詞の連用形に付いて)お~申し上げる、(手紙を)差し上げる

 

 

 

例 

  ぬしに消息きこえむは申してむや。(大和物語)

 

 

 きこえ → ヤ行 下二段活用 未然形

 む → 仮定 む 連体形

 は → 係助詞

 申し → サ行 四段活用 連用形

 て → 強意 つ 未然形

 む → 推量 む 終止形

 や → 係助詞

 

 ※ 「む+助詞」は仮定から考える。合わなければ他を考える。

 

  訳 主人にお便りを差し上げるならば、必ず申し上げてくれるだろうか?

 

 

 

 

 

 

ポイント

 意味を覚えるだけの簡単なお仕事。

 ただし、意味が多いので訳してみて合うか確認すること。

 入試で出題された場合、謙譲の意味で出題されることが多い。