嫌いな古文を好きになるためのブログ

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【古典・古文】副詞「いかで」の使い方を徹底解説!

「いかで」は古典の中でもよく出てくる語ですが、意外と使い分けを知らない人が多い。

疑問や反語以外の使い方をしっかりと頭に入れておかないと、間違った選択肢を選んだり、誤訳をしてしまったりすることになる。

見分け方は簡単なので、サクッと覚えてしまおう!

 

 

重要

「いかで」+意志・願望 → 何とかして~よう・たい

 

 

 

いかで夢の中にも、かくなむと聞こえさせてやみぬるものにもがな。(うつほ物語)

 

 

 

 

品詞分解

いかで → (副詞)何とかして 注1

夢 → 名詞

の → (格助詞 連体格) ~の

に → 格助詞 

も → 係助詞 注2

かく → (副詞)このように、こう

なむ → 係助詞

と → 格助詞

聞こえさせ → (サ行 下二段活用 連用形)申し上げる、お手紙を差し上げる

て → 接続助詞

やみ → (マ行 四段活用 連用形)絶える、おさまる、終える

ぬる → 完了 ぬ 連体形 

もの → 名詞

に → (断定 なり 連用形)~である

もがな → (願望の終助詞)~だったらいいなあ

 

注1 この文の文末に願望の終助詞「もがな」があるので「何とかして」と訳す。
注2 「にも」で「~でも、~のときも、~からも、~に対しても、~であるとも」などの訳をする。

 

 

現代語訳

何とかして夢の中にいるときも、このようにと申し上げて死んでしまうものであったらいいなあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポイント

「いかで」の後に願望や意思を表す語がないかを確認するだけの簡単なお仕事。

今回は「もがな」が願望であることを知っていないと分からない。

つまりある程度の知識が必要になるということだ。

「いかで」だけ覚えても仕方がない!

全体的な知識のレベルを上げていこう!

 

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