使役尊敬の助動詞「す・さす・しむ」はとにかくよく出る。
特に「す」!
サ変と勘違いしやすいのでしっかりと見抜けるようにしよう。
「す」
【活用】 せ/せ/す/する/すれ/せよ
【接続】 四段、ナ変、ラ変の未然形
【意味】 使役(~させる) 尊敬(~なさる)
「さす」
【活用】 させ/させ/さす/さする/さすれ/させよ
【接続】 四段、ナ変、ラ変以外の未然形
【意味】 使役(~させる) 尊敬(~なさる)
「しむ」
【活用】 しめ/しめ/しむ/しむる/しむれ/しめよ
【接続】 未然形
【意味】 使役(~させる) 尊敬(~なさる)
例
案内 せ させ て (徒然草)
案内 → 読みは「あない」 意味は「取り次ぎを求めること」
せ → サ変 未然形
させ → 使役 さす 連用形
※ 「す・さす・しむ」の下に尊敬語(給ふ、おはす、おはします)がなければ使役確定!あるときは使役か尊敬かを文脈判断。
て → 接続助詞
訳 取り次ぎを求めさせて
ポイント
未然形接続なんでサ変との判別はしやすい。
あとは、使役か尊敬かの判断。
下に尊敬語がないときはラッキーなんだけど、あるときは文脈判断が必要になりちょっと厄介。
ただ、下に尊敬語がある場合は尊敬になることが多い。