嫌いな古文を好きになるためのブログ

古文の文法や単語をわかりやすく解説。たまに読んだ本の紹介もします。

【古文】実践問題 2014年センター試験 源氏物語

問 次の文の解釈として正しいものを選べ。

 

  いかさまにしてこのなめげさを見じ (源氏物語 夕霧の巻)

 

 

 ① いかなる手段を用いても私はみじめな目にあうまい

 ② どうすれば私への失礼な態度を見ずにすむだろう

 ③ どうしてこの冷淡な振る舞いを見ていられよう

 ④ だましてでも夫にひどい目を見せずにおくまい

 ⑤ 何としても夫の失礼なしうちを目にするまい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【解答】

 

 いかさまに → (形容動詞 ナリ活用 連用形) どのように

  ※ 「いかさま」には副詞もあり、「何とかして」という意味もある。意味的にはこっちなんだが、品詞分解すると形容動詞の方がしっくりくる。ちなみに「どのように」のような疑問詞は、下に意志がくると「何とかして」という意味になるものもある。個人的にはこっちかなと思うが、こんな微妙なことは問題を解くのには関係ないから考えなくてよし!

 

 して → 接続助詞 ~て

 

 なめげさ → (名詞)無礼

  ※ 形容詞「なめし」の語幹「なめ」に「げ」がついて形容動詞化され、それに「さ」がついて名詞化されたもの。こんなこと覚えなくていいから意味だけ覚えよう!

 

 見 → マ行 上一段 未然形

 

 じ → (打消意志 じ 終止形) ~まい

 

 

 

 直訳 何とかしてこの無礼さを見まい

 

 

まず、打消意志の「じ」の意味から①、④、⑤に絞り、「なめげさ」の意味で⑤を選ぶ。

 

                             答え ⑤

 

 

 

 

 

 

 

ポイント

品詞とか考えだすとつじつまが合わないものも出てくることがある。

そんなものは無視!

グレーゾーンは常にある!

品詞分解は助動詞の判別が必要なときなど、やらなければいけない部分だけしよう!