嫌いな古文を好きになるためのブログ

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【古文】「なむ」の識別を完璧にしよう! 完了強意「な」+推量意志「む」

「なむ」は終助詞と係助詞以外にも「な」+「む」がある。

実はこの形が一番試験に出てくる。

今日は見分け方を覚えよう!

 

 

 

連用形 + なむ → 完了・強意の助動詞「ぬ」の未然形「な」+推量・意志などの助動詞「む」

 

  ※ 訳は「きっと~だろう」が定番。「む」が推量以外のときはそれに応じて「~だろう」の部分をかえてく。例えば意志だった場合は「きっと~よう」になる。

 

  ※ 強意の訳は「きっと」にしているが、合わないときは「必ず、まさに」など副詞的な訳をしていこう。

 

 

 

 

  さる所にては、身もいたづらになりなむ。(堤中納言物語

 

 

 

  いたづらに → (形容動詞 ナリ活用 連用形)役に立たない、はかない、暇だ

   ※ 「自分の身がはかなくなる」で「死ぬ」と考える。

 

  なり → (連用形+「なり」は動詞)ラ行 四段活用 連用形 ~になる

 

  な → (連用形に接続しているから)強意 む 未然形

 

  む → 推量 む 終止形

 

 

  訳 そのようなところでは、自分の身もきっと死んでしまうだろう。

 

 

 

 

 

 

 

ポイント

接続を見るだけの簡単なお仕事。

ただし、未然形と連用形が同じ形のものがある。

そうなったら現代語訳をして判断するしかない。

終助詞「なむ」の願望の訳がいいのか、「な」+「む」の訳がいいのか当てはめて考えよう!

終助詞「なむ」もあわせてみておこう!

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