「なむ」は終助詞と係助詞以外にも「な」+「む」がある。
実はこの形が一番試験に出てくる。
今日は見分け方を覚えよう!
連用形 + なむ → 完了・強意の助動詞「ぬ」の未然形「な」+推量・意志などの助動詞「む」
※ 訳は「きっと~だろう」が定番。「む」が推量以外のときはそれに応じて「~だろう」の部分をかえてく。例えば意志だった場合は「きっと~よう」になる。
※ 強意の訳は「きっと」にしているが、合わないときは「必ず、まさに」など副詞的な訳をしていこう。
例
さる所にては、身もいたづらになりなむ。(堤中納言物語)
いたづらに → (形容動詞 ナリ活用 連用形)役に立たない、はかない、暇だ
※ 「自分の身がはかなくなる」で「死ぬ」と考える。
なり → (連用形+「なり」は動詞)ラ行 四段活用 連用形 ~になる
な → (連用形に接続しているから)強意 む 未然形
む → 推量 む 終止形
訳 そのようなところでは、自分の身もきっと死んでしまうだろう。
ポイント
接続を見るだけの簡単なお仕事。
ただし、未然形と連用形が同じ形のものがある。
そうなったら現代語訳をして判断するしかない。
終助詞「なむ」の願望の訳がいいのか、「な」+「む」の訳がいいのか当てはめて考えよう!
終助詞「なむ」もあわせてみておこう!
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