形容詞の中でもよく出題される「ゆかし」。
中学校の頃から出てくる超有名な単語。
願望をあらわすこの形容詞は現代語訳するときに、どんな願望かを文脈から考えないといけない。
前後関係をしっかり見て現代語訳しよう!
ゆかし → (形容詞 シク活用)見たい、聞きたい、知りたい、など
五人の中に、ゆかしきものを見せたまへらむに、御志まさりたりとて、仕うまつらむ。(竹取物語)
五人 → 名詞
の → (格助詞 連体格)~の
中 → 名詞
に → (格助詞)~に
ゆかしき → (形容詞 シク活用 連体形)見たい、聞きたい、知りたい、など
もの → 名詞
を → (格助詞)~を
見せ → サ行 下二段活用 連用形
たまへ → (ハ行 四段活用 已然形 尊敬語)お~になる、~なさる
ら → 完了 り 未然形
む → 仮定 む 連体形
に → 接続助詞 注1
御志 → 名詞
まさり → ラ行 四段活用 連用形
たり → 完了 たり 終止形
とて → 格助詞
仕うまつら → (ラ行 四段活用 未然形 謙譲語)お仕え申し上げる
む → 意志 む 終止形
五人に中に、私が見たいものをお見せになったならば(お見せになった人がいるならば)、お気持ちが勝っていると思って、お仕え申し上げよう(「結婚しましょう」ということ)。
意味を覚えて前後関係から訳を決めるそこそこ面倒なお仕事。
ただし、そこまで難しい意味ではないので、前後を見れば容易に訳が想像できる場合がほとんど。
「見たい、聞きたい、知りたい」でほとんどカバーできるが、合わないときは他の訳を試してみよう。
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