嫌いな古文を好きになるためのブログ

古文の文法や単語をわかりやすく解説。たまに読んだ本の紹介もします。

【古文・古典】動詞「ものす」ってどの意味になるの?

漠然とした単語ってあるよね。

ん?ものす?

何をするんだ?

幅広い意味があるのでしっかりと覚えよう。

 

 

 

重要

ものす →(名詞もの+サ変す)ある・いる・行く・来る・生まれる・その他さまざまな動詞の意味を持つ。

 

 

 

 

憂くて開けさせねば、例の家とおぼしきところにものしたり。(蜻蛉日記

 

 

 

品詞分解

憂く → (形容詞 ク活用 連用形)つらい、嫌だ、わずらわしい、無常だ、など

させ → 使役 さす 未然形 

 ※ 直後に尊敬語(「給ふ」など)がなければ使役確定!

ね → 打消 ず 已然形

ば → (已然形+ば)接続助詞 順接仮定条件 ~ので、~ところ、~と

例の → いつもの

おぼしき → (形容詞 シク活用 連体形)思われる

ものし → (サ変 連用形)文脈から「行く」と訳す。

たり → (完了 たり 終止形)~てしまう、~てしまった、~た

 

  

 

 

現代語訳

辛くて(戸を)開けさせないでいると、いつもの家と思われるところに行ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

重要

文脈から判断するという少し厄介なお仕事。

文脈判断ってつまりそこそこ現代語訳ができないと無理ってことだよね。

しっかりと基本的な文法や単語をおさえて現代語訳できるようにしていこう!

 

 

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