嫌いな古典・古文を好きになるためのブログ

古文の文法や単語をわかりやすく解説。たまに読んだ本の紹介もします。

【古文】実践問題 2019年九州大学 ひとりごち

問 傍線部を現代語に訳せ。(2019年 九州大学 文系)

 

 

ある人、女郎花の移ろへるを見て、今が盛りならんなどと言ひて見けり。(ひとりごち)

 

 

 

 

 

 

 

【解答】

  移ろへ → (ハ行 四段活用 已然形)色が変わる、色があせる、衰える、花や葉が散る、時が過ぎる、心変わりする

 

  ※ 今回は、直後に「今が盛りならん(今が盛りであろう)」とあるので、「花や葉が散る」だと少しおかしくなる。さすがに散っているのを見たら盛りとは思わないからね。よって、「色があせる」と訳す。

 

  る → 存続(完了) り 連体形 ~ている

  

  ※ 完了・存続の「り」はサ変の未然形、四段活用の已然形接続。「さみしい」と覚えよう。

  ※ e + ら・り・る・れ = 完了・存続の「り」

 

  を → 格助詞 ~を

 

  見 → マ行 上一段活用 連用形

 

  て → 接続助詞 ~て

 

  

 

  訳 色があせているのを見て

 

 

 

 

 

 

ポイント

単語の意味と助動詞の判別をするだけの簡単なお仕事。

「移ろふ」は超重要単語。

完了・存続の「り」はこれでもかってくらい試験に出てくる。

どちらもしっかりと覚えておこう。