嫌いな古典・古文を好きになるためのブログ

古文の文法や単語をわかりやすく解説。たまに読んだ本の紹介もします。

【古典・古文】美しい?可愛い? 形容詞「うつくし」

形容詞は問題になりやすいし少し癖があるものが多い。

ストレートな意味になってないものは注意して覚えよう!

 

 

 

 

重要

うつくし → (形容詞 シク活用) 【愛し】いとしい、かわいらしい 【美し】立派だ、美しい

 

 

 

 

いとうつくしき児さへ出で来にければ、(堤中納言物語

 

 

 

 

品詞分解

いと → (副詞)とても

うつくしき →(形容詞 シク活用 連体形)かわいらしい 注1

児 → 名詞    

さへ →(副助詞)~まで、~までも

出で → ダ行 下二段活用 連用形

に →(完了 ぬ 連用形)~てしまう、~てしまった、~た 注2

けれ → 過去 けり 已然形

ば → (接続助詞 順接確定条件)~ので、~ところ、~と    

 

注1 どの訳を使うかは文脈判断。下に「児」とあるからこの意味をチョイスする。
注2 「にき・にけり・にたり」の「に」は完了。

   

 

 

 

現代語訳

とてもかわいらしい子供まで出てきてしまったので、

 

    

  

 

副助詞「さへ」、完了・強意「ぬ」についてはこちらをどうぞ↓ ↓ ↓

halusann.hatenablog.com

 

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ポイント

意味を覚えるだけの簡単なお仕事。

わりかしメジャーな単語ではあるが、出題頻度は非常に高い。

現代語との違いをしっかりと確認しておこう!

 

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