嫌いな古文を好きになるためのブログ

古文の文法や単語をわかりやすく解説。たまに読んだ本の紹介もします。

【古文】「なーそ」の禁止用法は意外と奥が深い!

禁止用法として有名だが意外にも難易度の高い大学でも出題される。

意味だけでなく細かいところまで覚えておこう。

 

 

 

 

な(副詞) → (動詞の連用形、カ変サ変の未然形の上について)~するな

 

そ(終助詞) → (動詞、助動詞の連用形、カ変サ変の未然形について)~するな

 

な-そ → (禁止)~するな

 

な(終助詞) → (動詞の終止形、ラ変の連体形について)~するな

 

  ※ 「な」を終助詞とだけ分類するものもあるが、文頭にきて終助詞だとおかしいので、副詞と終助詞に分けている。「な-そ」の形ではなく、単体で出てきたら接続で答えるしかない。接続の違いを覚えておこう。 

 

 

 

 

例 

  心なおき給ひそよ。(源氏物語 若葉上の巻)

 

 

  心おく → 注意する 遠慮する 心を隔てる 執着する

 

  な-そ → ~するな

  

  給ひ → ハ行 緒段活用 連用形

 

  よ → 間投助詞 ~よ

 

 

 

  訳 心を隔てなさいますなよ。

 

 

 

 

 

 

ポイント

意味と接続を覚えるだけの簡単なお仕事。

過去に穴埋め問題で、「な」「そ」どちらを入れるかという問題が出てきたことがある。

接続まで覚えていない人には解けない問題だ。

難関大学でも十分に出てくるので、細かい用法までしっかりと覚えよう。