嫌いな古文を好きになるためのブログ

古文の文法や単語をわかりやすく解説。たまに読んだ本の紹介もします。

【古文】願望の終助詞「ばや」徹底解説!

終助詞が大事であることは何度も言っている通り。

願望の終助詞は何種類もあるから出題頻度も高い。

すべて覚えて終助詞を完全攻略しよう!

 

 

 

 

未然形 + ばや → (終助詞・自己願望)~たい、~たいものだ

 

 

 

 

  「ここに我が親を据ゑ奉りて、拾ひ出でむ木の実をもまづ参らせばや」(宇津保物語)

 

 

 

   据ゑ → (ワ行 下二段活用 連用形)置く、地位につける、妻として迎える

 

   奉り → (ラ行 四段活用 未然形)動詞の連用形に接続しているから謙譲の補助動詞 ~申し上げる

 

   む → (婉曲 む 連体形) ~ような

 

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   まづ → (副詞)はじめに、さきに、ともかくも、実に

 

   参らせ → (サ行 下二段活用 未然形)動詞の連用形に接続していないから謙譲の本動詞 差し上げる、献上する

 

   ばや → 願望の終助詞 ~たい

 

 

 

   訳 ここに自分の親を置き申し上げて、拾い出すような木の実をもさきに差し上げたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

ポイント

意味を覚えるだけの簡単なお仕事。

個人的に「ばや」は特に出題頻度が高いイメージ。

いろんなところで使われている。

完璧に覚えてばっちり現代語訳しよう!