嫌いな古文を好きになるためのブログ

古文の文法や単語をわかりやすく解説。たまに読んだ本の紹介もします。

【古典・古文】意味がたくさんある格助詞「より」をマスターしよう!

格助詞「より」は現代語でも使うから「起点(~から)」はとても分かりやすい。

ただ、その他の意味はさすがに覚えていないと厳しい。

特に、「即時(~するとすぐに)」はさすがに覚えていないと出てこない訳だ。

全部の意味をしっかりと覚えていこう!

 

 

 

 

重要

格助詞「より」 (接続は体言、連体形)

【起点】~から

【経過】~を通って、~を

【手段・方法】~で

【即時】~するとすぐに

 

 

 

命婦、かしこに参で着きて、門ひき入るるより、けはひあはれなり。(源氏物語

 

 

 

 

品詞分解

命婦(みょうぶ) → (名詞)女官の名前

かしこ → (代名詞)あちら

に → (格助詞)~に

参で(まうで) → (ダ行 下二段活用 連用形 謙譲語)参上する、うかがう、お参りする

着き → カ行 四段活用 連用形

て → (接続助詞)~て

門 → 名詞

ひき入るる → (ラ行 下二段活用 連体形)引いて中に入れる、仲間に引き入れる

より → (格助詞 即時)~するとすぐに

けはひ → (名詞)あたりの雰囲気、様子、人柄、など

あはれなり → (形容動詞 ナリ活用 終止形)趣深い、しみじみと感動する、かわいい、気の毒だ、など

 

 

 

 

 

現代語訳

命婦が、あちらに参上し到着して、牛車を門の中に入れるとすぐに、あたりの雰囲気にしみじみと感動した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポイント

「起点・経過・手段・方法・即時のどの訳をするかは文脈判断。

文脈判断しなければならないちょっと厄介なお仕事だ。

ただ、それほど複雑な判断を迫られるイメージはないので、しっかりと覚えておけば何とかなる!

 

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