嫌いな古文を好きになるためのブログ

古文の文法や単語をわかりやすく解説。たまに読んだ本の紹介もします。

【古文・古典】格助詞「して」の意味と使い方

めったに出てこないけど、たまにはマニアックな助詞のお勉強でも。

とはいえ、出題されたら覚えていないとうまい訳ができないので軽く頭の隅にでも置いておこう。

 

格助詞 「して」 → 体言 + して (~で・~に命じて)

 

 

 

 

 

例 

  弓矢 して 射 られ じ。(竹取物語

 

 弓矢 → 体言

 して → 「体言+して」だから格助詞(~で)

 射  → ヤ行 上一段活用 未然形

 られ → 可能 らる 未然形(~できる)

 じ  → 打消推量 じ 終止形(~ないだろう)

 

  訳 弓矢射ることはできないだろう。

 

 

ポイント 

 「して」の前が体言になっているかを確認するだけの簡単なお仕事。 

 めったに出てこないからポイントなんて特にないのが本音なんだけど、「して」の訳が「~で・~に命じて」になるなんて形からは想像もつかない。こういったものはしっかりと覚えておこう。