嫌いな古文を好きになるためのブログ

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【古文・古典】格助詞「の・が」 同格編

格助詞「の・が」の中で、同格は一番出題されやすいといっても過言ではない。

その形をしっかりと覚え、現代語訳できるようになろう。

 

 

格助詞「の」「が」 

【意味】

主格(~が) 連体格(~の) 同格(~で) 準体格(~のもの) 連用格(~のように)

 ※ 連用格は「の」のみの用法。

 ※ 連体格(連体修飾格)は下に体言がくる。

 ※ 同格の形は「体言+の・・・連体形」 連体形の後には「を・に・が」がくることが多い。 訳すときは体言を連体形の後にも補って訳す。

 

 

準体格についてはこちらから ↓ ↓ ↓ 

halusann.hatenablog.com

 

 

 

例 

 七つ八つばかりの子の、えもいはずをかしげなるを、(宇治拾遺物語

 

 

  子(体言)+「の」・・・をかしげなる(形容動詞 ナリ活用 連体形)+「を」

  → 典型的な同格の形。連体形の後に体言(子)を入れて訳してみる。おかしくなければ同格。

 

 

  訳 七つ八つくらいの子、何とも言えないくらいかわいらしい子を

 

 

 

 

 

 

ポイント

 決まった形に注意するだけの簡単なお仕事。

 同格は見逃しがちなので、形をしっかり覚えておこう。