嫌いな古文を好きになるためのブログ

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【古文・古典】補助動詞のはたらきとは?「わたる」の使い方

今回は、補助動詞のはたらきをもつ動詞「わたる」について解説します。補助動詞はかなり入試に出題されるんで積極的に覚えておくことをお勧めします。

 

わたる(ラ行 四段活用) → 渡る・年月を送る・及ぶ・(動詞の連用形について)ずっと~し続ける

 

 

 

 

 

例 

  下野の国に男女住みわたりけり。(大和物語)

 

 住み → マ行 四段活用 連用形

 わたり → ラ行 四段活用 連用形

 けり → 過去の助動詞 けり 終止形

 

  「わたり」の直前が連用形になっているので、意味は「ずっと~し続ける」。このように、直前にある動詞とくっつけて訳をするものを補助動詞という。

 

 訳 下野の国に男女がずっと住み続けていた。

  

  ※ 存続の助動詞ないのに「~ている」の訳おかしいじゃん!って思った方!そうしないとおかしい場合があるのでその辺はなくても臨機応変に。

 

 

 

ポイント 

 意味を覚えるだけの簡単なお仕事。

 意味が複数ある単語はできるだけすべて覚えておこう。特に補助動詞の意味は試験に出やすいので、面倒だからと無視しないように!