係り結びの法則は、基本すぎてノーマルの形では入試になかなか出てこない。
ただし基本は大事!簡単だからと言っておろそかにせずきっちりと覚えておこう。
ぞ・なむ → 文末を連体形で結ぶ。意味は強意。
こそ → 文末を已然形で結ぶ。意味は強意。
や・か → 文末を連体形で結ぶ。意味は疑問(~か)反語(~か、いや、~ない)
※ 「ぞ・なむ・や・か・こそ」の品詞は係助詞。
※ ふつう文末は終止形だが、係り結びがくると文末が上記のように変化する。
※ 強意のとき訳は特にしなくて大丈夫。
※ 「こそ」を「~こそ」と訳さない。
※ 「や・か」のとき、疑問かあ反語は文脈判断。体感では反語が多い。
※ 単純に文末が結びにならないことや、結びが省略されることもある。
例
玉垂の内やゆかしき (十訓抄)
や → 係助詞
ゆかしき → 形容詞 シク活用 連体形(しく・しから/しく・しかり/し/しき・しかる/しけれ/しかれ) 意味(見たい・聞きたい・知りたい、などの願望)
係助詞の「や」があり、文末が連体形になっているので係り結び。
疑問か反語で訳す。ここでは疑問。(ちょっと前後がないので判断しづらいが、実際は前後の文を見て判断する)
訳 玉垂の内側を見たいですか?
ポイント
係助詞を発見したら、文末を確認するだけの簡単なお仕事。
強意は特に訳をする必要がないので問題ないが、「や・か」は知らないと訳が全く違ったものになる。見落とさないようにしよう。