嫌いな古文を好きになるためのブログ

古文の文法や単語をわかりやすく解説。たまに読んだ本の紹介もします。

【古文】その「なむ」は係助詞ではない! 終助詞「なむ」

係り結びで有名な「なむ」だけど、係助詞以外もあるのは有名。

今日はその中でも終助詞を勉強しよう!

簡単に見分けがつくのでしっかりと覚えよう!

 

 

 

未然形 + なむ → (終助詞 他者願望) ~してほしいなあ

 

 

 

 

例 

  糸鹿の山の桜花散らずあらなむ。(万葉集

 

 

  あら → ラ変 未然形

 

  なむ → 未然形に接続しているので終助詞

 

 

 

 

  訳 糸鹿の山の桜の花は散らないでほしいなあ。

 

 

 

 

 

 

 

ポイント

接続を判断するだけの簡単なお仕事。

ただし、未然形と連用形が同じ形の場合注意が必要だ。

その場合は訳をして判断するしかない。

困ったときは結局現代語訳するしかない!

【古文】その「に」は接続助詞?格助詞?

「に」って接続助詞もあるし格助詞もあるし助動詞もあるしでかなり厄介。

でもしっかりと判別できるので安心してくれ!

今回は接続助詞「に」の判別方法を覚えよう!

 

 

 

 

連体形 + 「に」 +「、」 → 接続助詞 (順接確定条件)~ので、~ところ、~と (逆接確定条件)~のに、~けれども、~のだが

  ※ この形でほぼいけるが、訳してみて合わないときは他を考える。古文に100%はない!

 

 

 

  夜昼待ち給ふに、年越ゆるまで音もせず。(竹取物語

 

 

 

  給ふ → ハ行 四段活用 連体形

   ※ 四段活用は終止形、連体形が同型だが、終止形接続の「に」がないので連体形。

 

  に → 連体形 + 「に」 +「、」 の形になっているから接続助詞。

 

 

 

   訳 昼も夜もお待ちになるけれども、翌年になるまで連絡もない。

 

 

 

 

 

 

 

ポイント

形を覚えるだけの簡単なお仕事。

ただし、接続助詞「に」は、順接と逆接があるので、文脈からどちらを使うか判断しないといけない。

正確な現代語訳をするためにも接続助詞をしっかりと覚えよう!

【古文】形容詞は徹底的に暗記だ!「こころもとなし」

単語はコツコツと覚えていこう。

今日も形容詞!

毎日の積み重ねが大事!

 

 

 

こころもとなし → (形容詞 ク活用)不安だ、気がかりだ、待ち遠しい、じれったい、はっきりしない

 

 

 

 

例 

  いみじくこころもとなきままに、(更級日記

 

 

  ままに → (形式名詞+格助詞「に」)~にまかせて、~に従って、~の通りに、~ので、~やいなや

 

 

 

  訳 たいそう気がかりなので

 

 

 

 

 

 

 

 

ポイント

意味を覚えるだけの簡単なお仕事。

1つの単語にたくさん意味があるのをめんどくさがって一つしか覚えないのはだめだからね!

結局後から必要になって」ぜんぶ覚えるはめになる!

最初からしっかりと全部覚えておこう!

【古文】助動詞「む」は簡単!婉曲になるのはどんなとき?

助動詞「む」は意味が多くてわからないという人も多いのでは?

どの意味になるのかの目安をしっかりと覚えておけば全く難しくない!

しっかりと形を暗記しておこう!

 

 

 

 

む + 体言 → 婉曲 ~ような

 

 

 

 木曽殿の最後のいくさに女を具せられたりけりなんど言はれむ事も(平家物語

 

 

  の → 格助詞 主格 ~が

 

  具せ → (サ変 未然形)連れていく、夫婦となる 

 

  られ → 尊敬 らる 連用形

 

  たり → 完了 たり 連用形

  

  けり → 過去 けり 終止形

 

  なんど → (副助詞)~など

 

  言は → ハ行 四段活用 未然形

 

  れ → 受身 る 未然形

  

  む → 婉曲 む 連体形

 

 

  訳 木曽殿が最後の戦に女を連れていらっしゃったなどと言われるようなことも

 

 

 

 

 

 

 

 

ポイント

形を覚えるだけの簡単なお仕事。

文中に出てきた「む」は仮定か婉曲だが、中でも婉曲は簡単に判別できるのでしっかりと覚えておこう。

 

 

【古文・古典】形容動詞「はしたなり」の意味を分かりやすく解説!

形容詞と形容動詞はとにかくよく出てくる。

個人的には、動詞なんかよりもよく出題されているイメージがある。

とにかく最後は暗記量がものをいう。

どれだけ文法を覚えていても、単語を暗記していなければ問題は解けない。

しらみつぶしに覚えていこう!

 

 

重要

はしたなり → (形容動詞 ナリ活用)中途半端だ、きまりが悪い

 

 

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【古文】諦めないで??動詞「あきらむ」

ひらがなで出題されるとまぎらわしくてわかりにくくなる。

漢字って大事なんだなって思います。

古文はだいたいひらがなで出題されるから漢字からの推測は不可能。

意味を暗記するしかない!

 

 

 

 

あきらむ(明らむ) → (マ行 下二段活用)見きわめ明らかにする、事実をはっきりさせる

 

 

 

 

例 

  高き手ぶりをも見あきらめばや(真葛がはら)

 

 

  高き → (形容詞 ク活用 連体形)高い、高貴だ、有名だ、すぐれている

 

  手ぶり → ここでは書道の話をしているので、書道の腕前のこと

 

  あきらめ → マ行 下二段活用 未然形  

 

  ばや → 願望の終助詞 ~たい

 

 

 

 

 訳 すばらしい書道の腕前をもみきわめたい

 

 

 

 

 

 

 

 

ポイント

意味を覚えるだけの簡単なお仕事。

間違っても「諦める」と勘違いしないように!

現代語との違いをついてくるのは古文のやり口!

騙されるな!

 

 

 

【古文】とにかく暗記!形容詞「つきづきし」

単語の意味を幅広く覚えておくことが受験では大事なんて誰でもわかっているんだけど、どうしても後回しになってしまう。

4月から全力で単語を暗記していけば来年には天才になっているぞ!

 

 

つきづきし → (形容詞 シク活用)似つかわしい、ふさわしい

 

 

 

 

例 

  家居のつきづきしく、(徒然草

 

 

  家居 → (いへゐ)家、住まい

 

  の → 格助詞 主格 ~が

 

  つきづきし → 形容詞 シク活用 連用形

 

 

 

 

  訳 住まいが(住んでいる人に)ふさわしく、

 

 

 

 

 

 

 

ポイント

意味を覚えるだけの簡単なお仕事。

単語は1日5個は覚えていこう!

1年で約1800語になる。

暗記は日々の積み重ね!