嫌いな古文を好きになるためのブログ

古文の文法や単語をわかりやすく解説。たまに読んだ本の紹介もします。

【古文・古典】助動詞「る・らる」をマスターしよう!可能編

今回は可能の「る・らる」を取り上げていきます。

「る・らる」の中でも比較的簡単です。

仮に現代語訳判断になったとしてもそれほど難しくはないのでサクッと覚えよう!

 

 

 

重要

「る」

れ/れ/る/るる/るれ/れよ

接続 四段活用、ナ変、ラ変の未然形

「らる」

られ/られ/らる/らるる/らるれ/られよ

接続 上以外の未然形

 

意味 

受身(れる、られる) 尊敬(~なさる、お~になる) 可能(~できる) 自発(自然と~れる)

 

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【古文・古典】助動詞「る・らる」をマスターしよう!自発編

識別系の問題ではずせないのが「る」の識別。

入試常連である「る」を覚えずして合格はなし!

まずは「自発の」を覚えていこう!

 

 

重要

「る」

れ/れ/る/るる/るれ/れよ

接続 四段活用、ナ変、ラ変の未然形

「らる」

られ/られ/らる/らるる/らるれ/られよ

接続 上以外の未然形

 

意味 

受身(れる、られる) 尊敬(~なさる、お~になる) 可能(~できる) 自発(自然と~れる)

 

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【古文・古典】助詞をあなどるなかれ!接続助詞「ど・ども」

助詞の勉強を後回しにする人が多いが、助詞は必ず文の中に入っているので実は超重要!

甘く見ないでしっかりと覚えよう!

 

 

已然形 + ど・ども → (逆接確定条件)~けれども

 

 

 

 

例 

  音には聞けどもいまだ見ぬものなり。(竹取物語

 

 

   音 → 声、噂、たより、返事

    ※ 「音に聞く」で「うわさに聞く、評判が高い」という意味。

 

   聞け → カ行 四段活用 已然形

 

 

  訳 噂には聞くけれども、いまだに見たことがないものである。

 

 

 

 

 

 

 

 

ポイント

意味を覚えるだけの簡単なお仕事。

穴埋め問題対策にしっかりと接続まで覚えておこう!

【古典・古文】願望の終助詞「ばや」を徹底解説!

終助詞が大事であることは何度も言っている通り。

願望の終助詞は何種類もあるから出題頻度も高い。

すべて覚えて終助詞を完全攻略しよう!

 

 

 

重要

未然形 + ばや → (終助詞・自己願望)~たい、~たいものだ

 

 

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【古文】実践問題 共通テスト 2021年 栄花物語

問 次の解釈として最も適当なものを選べ。

 

  えまねびやらず

 

 

   ① 信じてあげることができない

   ② かつて経験したことがない

   ③ とても真似のしようがない

   ④ 表現しつくすことはできない  

   ⑤ 決して忘れることはできない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【解答】

  え-ず(打消) → ~できない

  

halusann.hatenablog.com

 

  まねび → (バ行 四段活用 連用形)まねをする、見聞きしたことをそのまま人に語る、勉強する

 

  やら → ラ行 四段活用 未然形(動詞の連用形のにつく。また、下に打消語がくることが多い)~しきる、すっかり~する

 

  

  まず、「え-打消」の訳から①、④、⑤に絞る。「まねぶ」と「やる」の意味から④をチョイスする。

  「まねぶ」の意味が「表現する」に変わっててわからないときは、「やる」の意味で判断するとわかりやすい。「~しきる」は「~しつくす」と同じであることは誰でも気づくだろう。

 

 

  訳 見聞きしたことをそのまま人に語りつくすことはできない。

 

                                                                                                               解答 ④

 

 

 

 

 

ポイント

共通テストの問題は単語や文法で二択か三択に絞ることができる。

残った選択肢は意外としょぼいことが多く選びやすい。

古文のこういった問題で時間をかせぎ、論説文の問題に時間を使おう!

 

【古文】「なむ」の識別を完璧にしよう! 完了強意「な」+推量意志「む」

「なむ」は終助詞と係助詞以外にも「な」+「む」がある。

実はこの形が一番試験に出てくる。

今日は見分け方を覚えよう!

 

 

 

連用形 + なむ → 完了・強意の助動詞「ぬ」の未然形「な」+推量・意志などの助動詞「む」

 

  ※ 訳は「きっと~だろう」が定番。「む」が推量以外のときはそれに応じて「~だろう」の部分をかえてく。例えば意志だった場合は「きっと~よう」になる。

 

  ※ 強意の訳は「きっと」にしているが、合わないときは「必ず、まさに」など副詞的な訳をしていこう。

 

 

 

 

  さる所にては、身もいたづらになりなむ。(堤中納言物語

 

 

 

  いたづらに → (形容動詞 ナリ活用 連用形)役に立たない、はかない、暇だ

   ※ 「自分の身がはかなくなる」で「死ぬ」と考える。

 

  なり → (連用形+「なり」は動詞)ラ行 四段活用 連用形 ~になる

 

  な → (連用形に接続しているから)強意 む 未然形

 

  む → 推量 む 終止形

 

 

  訳 そのようなところでは、自分の身もきっと死んでしまうだろう。

 

 

 

 

 

 

 

ポイント

接続を見るだけの簡単なお仕事。

ただし、未然形と連用形が同じ形のものがある。

そうなったら現代語訳をして判断するしかない。

終助詞「なむ」の願望の訳がいいのか、「な」+「む」の訳がいいのか当てはめて考えよう!

終助詞「なむ」もあわせてみておこう!

↓ ↓ ↓

halusann.hatenablog.com

 

【古文】隠れ打消し表現に注意!接続助詞「で」

打消しといえば助動詞「ず」を想像すると思うが、実は接続助詞にも打消し表現がある。

知らない人は要注意だ!

 

 

 

未然形 + で → 接続助詞 ~ないで

 

 

 

 

  物も言はで頬杖をつきて、いみじう嘆かしげに思ひたり。(竹取物語

 

 

 

 

   言は → ハ行 四段活用 未然形

 

   で → 接続助詞 ~ないで

 

   頬杖(つらづゑ) → ほおづえ

 

  

 

  訳 何も言わないでほおづえをついて、とても嘆かわしく思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

ポイント

接続を覚えるだけの簡単なお仕事。

打消し表現は知らないと真逆に現代語訳してしまうことになるので、しっかりと覚えておこう。